ここでは、光による色の変化で高価買取が期待できるアレキサンドライトの買取事情についてご紹介。アレキサンドライトの特徴をはじめ、買取事例や査定ポイントもまとめていますので、売却を検討している方は買取相場を知る上でもぜひ参考にしてください。
ここではアレキサンドライトの買取事例を紹介します。アレキサンドライトはもともと産出量が少ないため、非常に高価な宝石として知られています。宝石自体価値が高いのですが、深い青緑色から赤紫色へ変化する色の度合いが明確なほど価格がアップ。高価買取を目指すなら、まずアレキサンドライトの色の変化をチェックしましょう。
事例では買取価格や大きさ、状態などを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
明確なカラーチェンジがみられたアレキサンドライトダイヤモンドリングの買取事例です。アレキサンドライトの周りにはダイヤモンドが多くちりばめられており、ゴージャス感が漂うデザインリングになっています。このアレキサンドライトには1ctあたり約200,000円の値、計300,000円で買取が成立しました。
透明度の高いアレキサンドライトが輝くダイヤモンドリングの買取事例です。周りには花びらをモチーフにした脇石がついており、中央のアレキサンドライトの美しさを引き立てたデザインになっています。メインのアレキサンドライトは透明感抜群。70万円以上の高値で買取が成立しました。
楕円形のアレキサンドライトが中央にセッティングされたダイヤモンドリングの買取事例です。査定時にはカラーチェンジが少し弱めと判断されましたが、なかなか見られない2ctアップが高ポイントに。また、脇石のダイヤも比較的大きめのものが使用されている点を考慮して高価買取となっています。
アレキサンドライトは、和名で金緑石(きんりょくせき)または変彩金緑石(へんさいきんりょくせき)とも呼ばれる宝石。特徴から「神様のいたずら」とも称される、神秘的な宝石の一つとして知られています。
もともとは「クレソベリル」と呼ばれる鉱物の一種であるアレキサンドライト。1830年に初めて発掘された際にエメラルドだと思われていましたが、カラーチェンジが発見されたことにより非常に珍しい宝石だとされ、ロシア帝国皇帝のニコライ1世に献上されました。
現在でも宝石コレクターに人気の高いアレキサンドライトですが、産出量が少ないため大変希少とされています。市場に出回ることも少ないため取引価値が大変高い宝石です。
アレキサンドライトの大きな特徴は「色の変化」にあります。太陽のもとでは深い青緑色の輝きを放つアレキサンドライトですが、日暮れごろにローソクやランプなどの光をあてると赤紫色へと変化。この色が変化する性質を、変色効果やアレキサンドライト効果、カラーチェンジなどと呼びます。この色の変化がはっきりしているものほど質が高いと言われています。
光の当て方によって色彩が変化するアレキサンドライトの特性を「変色性」といいます。
変色のヒミツは、アレキサンドライトに含まれる「クロム」と呼ばれる成分。クロムは黄色い光を吸収し、青緑色系・赤色系の光を反射する性質をもっています。太陽光や蛍光灯は青・緑・黄の波長が含まれますが、黄色と一部の青が吸収されるため、緑~青緑の反射・発色が最も強くなります。
同様に白熱灯には赤・橙・黄色の波長が含まれますが、黄色と一部の橙が吸収されるため、赤色系スペクトルの影響が最も強く、白熱灯のもとでは神秘的な赤色の輝きを魅せるのです。
初めてアレキサンドライトが産出されたのがロシア・ウラルです。1830年に初めて発見されて以来、たくさんのアレキサンドライトが採掘され、今ではそのほとんどを採り尽くしてしまったとも言われています。
ロシア・ウラル産のアレキサンドライトは、透明度が高く、また変色がはっきり見られるのが特徴で、太陽光に当てると透けるような美しい緑色に、白熱灯の下では神秘的な赤色に変化します。現在では産出量が少ないため、希少価値が高く、幻のロシアン・アレキサンドライトと呼ばれています。
ブラジルで、ロシア産に匹敵するほどの美しさを誇るアレキサンドライトが発見されたのは1987年のこと。
ミナスジェライス州のエマチータで採掘されたアレキサンドライトは透明度や色彩の変化が優れていて、太陽光の下では青みが強いグリーンに、白熱電灯の下では赤紫にはっきり変化します
しかし鉱員による大量採掘や争いから軍事介入が行われ、その結果鉱区が水没してしまったという話も。現在の産出量は少なく、ロシア産のアレキサンドライトと同様、幻と称されるほどです。
スリランカは、ブラジル同様にアレキサンドライトの全盛期を支えた産出国です。他の国で産出されるアレキサンドライトと比べて、サイズがやや大きいことが特徴です。
石そのもののカラーはやや黄色味を帯びた緑色。性質的に色彩の変化が少なく、とくに赤色の発色が淡いことで知られています。太陽光にあてると黄みを帯びた緑色に変化しますが、白熱灯にあてても赤色の発色が弱いため、淡い色合いにしかなりません。
カラーチェンジが魅力のアレキサンドライトとしては、どうしても価値が低くなってしまい、ほかの産地と比べると相場もリーズナブルです。
アレキサンドライトの新しい産出国として注目を浴びているが、マダガスカルやタンザニア、そしてモザンビークです。アフリカ産のアレキサンドライトは川のそばなどの湿った土地から採れるのが特徴です。手で川床を掘り、沖積層を掘り出すという方法で採掘されます。
沖積した土砂から採れるアレキサンドライトは、太陽光の下では上品なサファイアのような緑色に変化し、白熱電灯の下ではオダマキのような赤色に変化します。
アレキサンドライトの最大の特徴は、色が変化する変色効果です。「カラーチェンジ」や「チェンジオブカラー」とも呼ばれ、色の変化がはっきりしているものほど、価値が高くなります。
アレキサンドライトは太陽光や蛍光灯の下では緑色、白熱灯の下では赤紫色に変色するのが一般的です。しかしアレキサンドライトによって、青に近いほど鮮やかな緑色になったり、強い赤色に変色したりします。まるで違う宝石のような赤と青の変色がみられれば、買取価格にも期待して良いでしょう。
アレキサンドライトはもともと内包物(インクルージョン)がほとんど含まれておらず、透明度が高い宝石です。また、価値の決め手はやはり色味や変色の度合いですので、透明度が価値や買取価格に大きく影響することはありません。
とはいえ、もちろん透明度が高いほうが品質的には◎。また、石の中心に帯状に白い光が現れる「キャッツアイ効果」が見られるアレキサンドライトは希少価値が高く、比例して買取価格も高くなります。
アレキサンドライトは変色性が最も際立ち、また美しい多色性が見られるようにカットしなくてはなりません。カットの出来次第では、アレキサンドライトの変色効果が損なわれてしまう可能性もあり、非常に難しいとされています。カットの品質が、石の価値や買取価格を大きく左右することも。
またアレキサンドライトのカットは、基本的にブリリアントカットもしくはステップカット×パビリオンのミックスカットが用いられます。
アレキサンドライトは産出量が少なく、市場に出回ることも少ない宝石のため、高値がつきやすくなります。そのうえ、アレキサンドライトの1番の特徴と言える、色の変化の度合いが品質を見極める大きなポイントです。太陽光では深い青緑色、ローソクやランプなどの人工灯の光では赤紫色に変化するアレキサンドライトの場合、明確に色が変化するほど高価買取が期待できます。
しかし、販売されているアレキサンドライトのなかには、天然のものに引けを取らず美しく、色の変化が良いものも存在するため見極めが難しいことも。そのため、アレキサンドライトの売却を検討している方は、専門的な知識や技術を持つ鑑定士が在籍する宝石買取店に依頼することをおすすめします。買取店によっては査定額に差が出ることもあるので、買取事例も参考にしつつアレキサンドライトの買取相場を確認し、より高価買取を行なってくれるお店を探してみてはいかがでしょうか。
アレキサンドライトは世界的に産出量が減少しており、市場価格は高騰傾向にあります。とくに緑から赤への鮮やかな変色をするアレキサンドライトは希少価値があり、買取相場も高水準。それよりもさらに希少価値が高く、買取相場が高いのが「キャッツアイ効果」がみられるアレキサンドライトです。
キャッツアイとは宝石の中心に白い線状の光が現れてる宝石のこと。まるで猫の目のように見えることから、その名がつけられています。アレキサンドライト以外の宝石でも見られる模様ですが、アレキサンドライトはとくに稀で、サイズが小さくても極めて高い値がつきます。大粒のサイズだと、宝石を展示する博物館ですら確保するのが難しいほど。
もしキャッツアイ効果が現れたアレキサンドライトを持っている場合は、信頼できる鑑定士が在籍する専門業者で鑑定・買取してもらうのがおすすめです。
「『色が変わるキレイな宝石』と、母が気に入って購入したアレキサンドライトの指輪をもらったんですが、私にはデザインが合わなくて。リフォームも検討したものの予算が合わず…持て余してしまうよりはと思って売ることにしました。なかには専門用語ばかりで素人の私にはなんのこっちゃ分からない説明をしてくる業者もいましたが、最終的には信頼できる店舗で買い取ってもらえました」
「アレキサンドライトが希少な宝石ということは知っていましたが、年齢を重ねるごとに身につける機会が減ってしまったので、売ることにしました。ネットオークションで売ろうかと悩みましたが、やっぱり専門業者に頼むのが一番だろうと思い、宅配買取を利用することに。最近は地方に住んでいても宅配買取を利用すればいいので助かりますね」
「アレキサンドライトの指輪でしたが、サイズは小さく、デザインも古くて、あまり期待していませんでした。でも、査定は予想を大きく上回る結果に!サイズは小さめでしたが、希少価値の高いアレキサンドライトだったらしいです。素人にはよく分かりませんが、大満足しました」
宝石買取価格の真実
日経新聞にあった「価格差23倍も。宝石の買取価格はこんなに違う」を見て、本当にそんなに差が出るものなのか独自調査をすることに。向かったのは銀座・新橋にある7件の買取店。真実はいかに…
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