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数件ほど無料査定に持ち込んでみればわかりますが、ダイヤモンドの買取額は業者によって変わってきます。
もちろん、できるだけ高い値段で買い取って欲しいものですが、なぜそのような価格差が生じるのでしょうか?その理由を知っておけば、より良い業者選びができるはずです。
4Cの見極めやインクルージョン(内包物)の識別など、ダイヤモンドの鑑定には、ほかの宝石類よりも専門的な知識や技術が必要になります。
宝石買取業者には、専門機関の資格を持った、買取査定ができる鑑定士が所属しているはずです。しかし鑑定士も人間です。経験の有無によって買取金額が変わることもあります。
経験が浅く自信がない鑑定士の場合、誤った鑑定による店側の損失を恐れて、低い査定金額を見積もることも考えられます。特に、ダイヤモンドのように専門知識が必要で、高額な宝石ならなおさらです。
逆に、経験豊富で自分の鑑定眼に自信がある鑑定士なら、高い査定金額を出してくれる可能性も高まります。見当違いな査定をしようものなら信用問題になってくるので、正確な鑑定が期待できるでしょう。
業者によっては、HPに所属する鑑定士の情報を載せているところもあるので、事前にメールや電話で、鑑定士の資格や鑑定歴を確認しておくのもいいかもしれませんね。
ダイヤモンドを買い取った業者は、そのダイヤを売却・転売して利益を得ます。その売却レートと買取額の差が小さいほど、買取客への還元額も高くなりますが、この差額は店の経営方針によって変わってきます。
例えば、あるダイヤモンドの市場での売却レートを100とすると、持ち込んだ客から70で買い取るのか、50で買い取るのか、はたまた80で買い取ってくれるのか、店によって金額が変わってくるのです。
もちろん、買い取って欲しい客側からすると、80で買い取ってくれる、還元額が高いお店のほうがいいですよね。とは言え、そうした内部事情はHPを見てもわかりませんし、メールや電話で聞いてすんなり教えてくれることでもありません。
そこでチェックすべきは、その店が買取専門店なのか、買取&販売店(買い取ったダイヤをそのまま再販売している店)なのかという点です。
それぞれの特徴を挙げていくと、
つまり、買取&販売店は価格が変動しやすく、景気にも左右されやすいと言えます。反対に買取専門店は、買い取ったダイヤモンドの再売却先が決まっているので、買取金額が安定しています。
ほとんどの買取専門業者の再売却ルートは、次の2パターンになります。
1.「国内の業者・市場へ売却」
日本国内の宝石販売業者や市場へ再売却。
2.「海外バイヤーへ売却」
海外の宝石バイヤーに再売却。
最近は、国内の市場より海外向けの売却市場の方が盛り上がっています。中国やインドといった新興国の需要が急激に伸び、近年、日本から輸出される量が増えているからです。こうした再売却ルートが安定していている買取専門業者の方が、買取の際にも安定した金額をつけてくれるはずです。
有名な大規模チェーンの質屋は、繁華街には必ずと言っていいほどありますし、店舗が多いのでとても便利です。
しかし、ダイヤモンドの買取には専門知識と経験が必要で、信頼できる鑑定士の有無が買取額に直結してきます。こうした大規模チェーン店だと、鑑定士の育成や派遣が間に合わず、場所によって鑑定士のクオリティがまちまちです。
とにかく急いで買い取って欲しいのならともかく、適正な評価額できちんと買い取って欲しい場合にはおすすめできません。
店舗展開が小さい会社でも、しっかりとした鑑定士が常駐している少数精鋭店の方が、高く正確な買取査定をしてくれるはずです。遠方で来店できない場合でも、無料の宅配サービスや出張買取を行っているところも多いので、気になる店があればHPで確認してみましょう。
「一度送って査定してもらったら、買取までしてもらわないとだめなのか?」と考えている人もいるかもしれませんが、査定額が気に入らなければ、無料で返却してくれます。
とは言え、ダイヤモンドという高額商品である以上、宅配でのやり取りに不安を感じる人も多いと思います。信頼できる業者は、各都道府県の公安委員会が発行する古物商許可証を取得しているはずなので、店選びの際に確認するようにしましょう。
さらに、商品梱包用のキットをわざわざ送ってくれる店は、宅配での査定・買取の実績が豊富なところだと思われます。
また、地方より都市部にある店の方が競合も多いので、高値を付けやすいと言われています。地方の方は、宅配や出張サービスを利用して都市部の店に査定してもらった方が、高額で買取してもらえるかもしれません。