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ダイアモンドには必ずと言っていいほどインクルージョンがあります。インクルージョンの種類や大きさによって買取価格が大きく変動します。この記事では、インクルージョンにはどのような種類があるのか、また買取査定にどのように影響するかを解説します。
結晶が形成されていく過程で、周りにある結晶体を取り込んでしまったことで、それが後にインクルージョンになります。目に見えるものから顕微鏡でしか見えないものまで、その種類や大きさも様々です。それほど目立つものでなければ、気にならないことが多いです。
内部に細かい欠けやヒビがあるもので、見た目が羽毛のようであることからフェザーという名前がついています。このフェザーが大きい場合は、耐久性に問題が出ることもあります。また、表面の近くにあるものは取り扱いに気をつけましょう。
ダイアモンドの完全に内部にある乳白色の濁りのことです。ピンポイントのクリスタルの集合体で雲のように見えることからクラウドという名前がつけられました。一つ一つは非常に小さいので、一個体で鑑定するのは不可能です。
非常に小さな点状のクリスタルで、10倍のルーペを使ってようやく確認できるレベルです。通常は黒か白色で、個体で存在するものと集合した状態で存在するものがあります。
元々は完全に中にあったクリスタルが、研磨によって表面まで達してしまったものです。
表面にあるくぼみや欠けのことです。外部からの衝撃で生じるもので、大きさは様々です。
結晶が不規則に成長したことが原因でできるものです。ものによって大きさや色は違い、シワのように見えることもあります。
石の表面にある穴のことです。研磨をするときに内包物を取り除くのですが、その時にできた穴です。すり合わせることでこの穴を無くすことができますが、その分ダイアモンドが小さくなってしまうのが難点です。
ガードルエッジにある浅い穴や、小さな欠けのことを指します。
細長い棒状のクリスタルがニードルのようであることから、このような名前がつけられました。
肉眼で確認できるほどのインクルージョンがある場合は、どうしてもその宝石の価値が下がってしまいます。ダイアモンドにはインクルージョンは必ずと言っていいほど存在するので、必ずしも悪いというわけではありませんが、輝きに影響が出るレベルのものはどうしても低い買取価格をつけられてしまいます。
インクルージョンは見た目に気にならない程度であればあまり気にする必要はありません。個性と捉え、あえてインクルージョンがあるダイアモンドを選ぶ人もいます。破損につながるようなものは稀ですが、査定価格に影響が出てしまうことは頭に入れておきましょう。