このページでは、オパールの特徴や買取価値について解説しています。実際に高額買取された事例や高額買取のポイントや市場の相場などの情報もまとめているのでぜひチェックにしてみてください。
オパールは水晶に大別される宝石です。二酸化ケイ素が結晶化せず水分を含むことでオパールになります。オパールの大きな特徴は、虹色に輝く遊色効果が見られること。遊色効果は石に内包されている二酸化ケイ素によるもので、オパールでしか見ることができません。
オパールには「ホワイトオパール」「ブラックオパール」「ファイアーオパール」「ボルダ―オパール」と大きく4つの種類があります。
ホワイトオパールはその名の通り白っぽく明るい色をしており、色合いは水晶のように透明度の高いものから、乳白色のものまでさまざま。優しい雰囲気と上品な輝きが特徴です。
ホワイトオパールの主な産出国はオーストラリアで、クーパーペディやミンタビーなどで産出されます。ほかのオパールよりも産出量が多く、美しい見た目に反して相場はそれほど高くありません。日本市場でも多数出回っており、私たち日本人にとって馴染み深いオパールです。
また、ホワイトオパールはさらに「プレシャスオパール」と「コモンオパール」の2種類に分けられ、光が当たると虹色に輝くように見えるプレシャスオパールはより高値で取引される傾向にあります。
ブラックオパールは、オパールの中で最も高く評価・買取されている宝石です。色のベースはその名の通り黒色ですが、光にあてると赤・橙・黄色・藍色・紫・緑・青といった遊色が見られ、鮮烈な色彩がブラックオパールの美しさを引き立てます。
ブラックオパールの評価ポイントは「遊色効果の豊富さ」「遊色効果の分布の広さ」「透明度」「重さ(カラット)」です。また含まれている遊色によって大きく異なり、赤や橙、インディゴライトといった遊色が評価されやすい傾向にあります。なかでも真っ黒なブラックオパールのなかに赤の遊色が多く含まれ、さらに他6色の遊色が全体的にみられるものが最上級の「レッドインブラック」の名を冠します。
ブラックオパールが採れるのは、オーストラリアのライトニンググリッジとメキシコのみ。そのうえ産出量も少なく、非常に希少性が高い宝石です。
ファイアーオパールは赤や黄色、オレンジ、ブラウンといった色合いを持つオパールのこと。火のような美しい色合いからその名が付いています。主にメキシコで産出されることから「メキシカンオパール」とも呼ばれることも。
他のオパールと比較すると遊色効果が低く、地色が際立って見えるのが特徴。遊色効果が高いファイアーオパールはその希少性から高値で取引されます。また純度の高い赤みをしたファイアーオパールは、ブラックオパールにも並ぶほどの高額で取引されるんだとか。
オパールのなかで、最も個性的な美しさを有するのが「ボルダーオパール」です。鉄鉱石の割れ目にオパールが流れ込んでできたもので、宝石自体にも掘り出した鉄鉱石部分が残されています。日本語で「岩」という意味を持つボルダーの名が付けられているのも、こういった理由からです。
ブラックオパールに見間違えそうなほど美しい色合いと、高い遊色効果による神秘的な美しさから高い人気を集めていますが、オーストラリア北東部ののクィーンズランド州でしか採れない希少性にくわえ年々産出量が減少していることから、相場も高額になっています。買取に出せば高額査定が期待できるでしょう。
またボルダーオパールは模様によって「クリスタル・ボルダー」「ブラック・ボルダー」「ボルダー・マトリックス」「ヤワ・ナッツ」の4つに分類されますが、これらは素人には見分けがつきません。オパールを買取に出す際は、信頼できる鑑定士が在籍する専門業者に依頼するのがおすすめです。
オパールは、光の当たり方によって虹色に輝くものがあります。これは物質に光が入ったとき、内部の結晶構造や粒子の配列によって、分光された光が多色の乱反射を起こす光学現象によるもの。この光学現象を遊色効果(プレイ・オブ・カラー)といい、遊色効果が見られるオパールは「プレシャスオパール」、遊色効果がないものは「コモンオパール」と区別されます。
遊色効果が見られるオパールのこと。宝飾業界では「色が遊んでいる」など、ちょっと粋な表現をされることも。
遊色にも赤・橙・黄色・藍色・紫・緑・青といった種類があり、鮮やかな色彩を有するプレシャスオパールのほうが価値が高くなります。また地色に曇りがない、宝石全体に色の変化が見られるといったポイントも高額査定に繋がりやすいポイントです。
遊色効果が全くないオパールを「コモンオパール」と言います。石自体の地色や透明度はさまざまで、ブルーやピンクといった色味のものまであります。柔らかな風合いや爽やかな印象が特徴ですが、プレシャスオパールと比べると相場は低い傾向にあります。
オパールの産地として有名なのはオーストラリアとメキシコ。最も産出量が多いのはオーストラリアで、市場に出回る約97%のオパールはオーストラリア産といわれています。そのほかブラジルやペルー、インドネシアなどでも採掘されており、近年ではエチオピア産のオパールが市場に出回るようになりました。また日本でも福島県でのみオパールが採掘されています。
ですが、産出量だけでなくオパールの価値自体もオーストラリアとメキシコに軍配が上がるのが現状。オーストラリアではホワイトオパール・ブラックオパール・ボルダーオパールが産出され、メキシコではファイアーオパールが採れます。
買取価格:140,000~170,000円
状態:オパールの他に、ダイヤモンド 0.43カラットとプラチナ素材が含まれています。
大きさ:8.98カラットです。青色メインのブラックオパールで、遊色効果が中央に横切るように出ています。シンプルながらバランスの良いオパールです。
買取価格:47,000円
状態:オパールの他に、ダイヤモンド 0.35カラットが含まれています。
大きさ:11.82カラットあります。遊色効果は緑・青が多い状態です。輝きがあまり見られないことからこの価格に。
買取価格:70,000円
状態:オパールの指輪でpm9.4g、周りにはメレダイヤがちりばめられています。
大きさ:5.4カラットあります。遊色効果は赤みはなく青が多い状態のブラックオパールです。
オパールは虹色に輝く遊色効果の美しい宝石です。ホワイト・ブラック・ファイア・ウォーターといった種類があります。これらの中でもっとも高く買い取ってもらえる可能性が高いのが「ブラックオパール」です。
黒くて大きいのはもちろん、赤の遊色効果がはっきりと出ているものが高く評価されていて高値がつきやすいといえます。希少性のあるブラックオパールをお持ちであれば思わぬ買取額を提示されるかもしれません。
オパールを高く買い取ってもらうためには、まず保証書や鑑定書を用意しましょう。
熟練の技術と経験を持つ鑑定士であれば、その知見を活かしてオパールの価値を正確に判断できます。保証書や鑑定書はあくまで宝石の品質を保証するものですので、これらがなくても宝石の価値が落ちることはありません。ただし、保証書や鑑定書は「オパールの付属品」として買取額がアップするポイントの1つでもあります。
なかには保証書や鑑定書があることで、そのプラス要素が買取額に還元されることも。なくしてしまった場合は仕方がありませんが、手元にある場合や保管場所に心当たりがある場合は探してみて、保証書や鑑定書も一緒に持ち込むようにしましょう。
オパールは非常に乾燥しやすい宝石です。宝石のなかでも水分含有量が多いことで知られており、極端に乾燥してしまうとひび割れが生じる可能性があります。
乾燥を防ぐためには水に浸けるのが良いとされていますが、誤った手入れ方法をしてしまうと逆にオパールを傷つけて価値を下げてしまう結果になりかねません。水に浸けた後は柔らかいガーゼなどで丁寧に拭き取ることが大切。また、宝石店などできちんとした手入れ・保管方法を確認してみるのおすすめです。
また、放置してしまうと乾燥によるひび割れや汚れなどが生じて、オパールの価値がどんどん下がっていくことに…。オパールだけではなく宝石全般に言えることですが、不要になった宝石類は早めに売却するのが高額買取のヒミツです。
「実家にキレイだけど何の宝石か分からない石があって(そもそも宝石かどうかも分からない…)何だろうなあと不思議に思っていました。ひょんなことから友だちに宝石買取専門店を紹介してもらい、とりあえず査定に出してみることに。すると、正体不明の石がオパールだったことが判明したんです!石の価値自体は私にはよく分かりませんが、思いのほか高額査定が付いて、ほくほく気分で売却しました!」
ホワイトオパールが付いたプラチナリングを売却しました。できるだけ高く売りたいと思って都内や埼玉のショップ5店舗を回って、一番高い査定を出してくれたところで売却。6万には届かないものの、それに近い金額になりました。もしまたオパールを購入するときは高く売れそうなブラックオパールにしようかなと考えています」
「オパールを買い取ってもらうために複数の買取ショップを回りましたが、どのショップも査定結果が大きく異なり、査定額の違いに正直戸惑いました。オパールを査定が難しいようで、鑑定士の腕によって差が出てしまうんだとか。一番高い金額を出してれたショップはオパールの輝きが良くて、とくに赤色の割合が多いことを評価してくれたそうです」
宝石買取価格の真実
日経新聞にあった「価格差23倍も。宝石の買取価格はこんなに違う」を見て、本当にそんなに差が出るものなのか独自調査をすることに。向かったのは銀座・新橋にある7件の買取店。真実はいかに…
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