事例をもとにトルマリンの買取について解説しています。多くのカラーバリエーションがあり、色ごとに種類も異なるトルマリン。その中でも買取市場で需要があるのは「パライバトルマリン」という種類の青いトルマリンです。
トルマリンは鑑定の難しい宝石だと言われています。青いトルマリンを持っている方はきちんとした専門知識のある買取業者で鑑定してもらいましょう。
「アクロ―ライト」や「ルベライト」など様々な種類がある宝石・トルマリン。しかし、そのうち高値で買い取ってもらえるのは希少価値の高い「パライバトルマリン」という種類です。ほかの種類のトルマリンは市場での需要は高くないため、値段が付きにくい傾向にあります。。ここではトルマリンの買取事例をもとに、状態や大きさ、鑑定書の有無などによるトルマリンの買取価格の差を解説していきます。
周囲を小粒ダイヤで取り囲んだトルマリンのリング買取事例です。リング部分の素材はプラチナ。トルマリンの中でも、特に希少価値の高いパライバトルマリンが使われており、鑑定士によるとコンディションは最高。
当時のパライバトルマリンの買取相場を考慮して900,000~1,000,000円で買い取られたようです。この買取価格にはトルマリンの周りにあしらわれたダイヤモンドとプラチナリングの価格も含まれます。
パライバトルマリンの価格相場は日々変動しているので、こちらの事例の買取価格はあくまで参考価格。パライバトルマリンの売却を考えている方は専門の鑑定士がいる買取店で見積もりを出してもらいましょう。
鮮やかに光るパライバトルマリンの指輪買取事例です。リングはプラチナ素材。4爪で支えられたパライバトルマリンの両サイドには0.34カラットのダイヤモンドが添えられています。
買取価格は24,586円で、内訳としてはパライバトルマリンとダイヤが12,000円、プラチナリングが12,586円です。当時のプラチナ900の1gあたりの買取価格は3312円。このリングに使用されているプラチナ900は3.8g。
パライバトルマリンとしてはそれほど高値がつかなかった事例といえます。プロでも鑑定が難しいと言われるトルマリン。素人が価値を判断するのは不可能に近い、という好例と言えるでしょう。
大きなパライバトルマリンをメレダイヤがぐるりと巻き込んだデザインの豪奢なリングの買取事例です。リングにはプラチナ900が使われています。
このリングは221,745円で買い取られました。価格の内訳は3.62ctのパライバトルマリンと0.64ctのメレダイヤが合わせて191,400円、プラチナ900のリング部分が30,345円です。
買取当日のプラチナ900の1gあたりの価格は3,263円。プラチナリングの重さは9.3gでした。高額査定を受けていることから、パライバトルマリンの状態が良好だったことが伺えます。
外部から力が加わると電気を発生させると言われる「トルマリン」。その性質から電気石とも呼ばれます。
血行促進や肥満解消、ストレス緩和など様々な健康効果があるとされ、リングやネックレス、化粧品、寝具といった身近に置かれるものの装飾によく使用されます。また、恋愛に効果のあるパワーストーンとして身に着ける方も多いのだとか。原産地はブラジル・アメリカ・アフリカ東部が主です。
トルマリンはカラーバリエーションが豊かな宝石で、「グリーントルマリン」「レッドトルマリン」「ピンクトルマリン」など色名がそのまま宝石名に付けられているものもあります。
ない色はない、と言ってもいいほどカラーバリエーションが豊富なトルマリン。人気が高いカラーは以下の4種類です。
豊富なカラーバリエーションのなかで、最も人気が高いのがピンクトルマリンです。一言にピンクと言っても、ホワイトがかった淡い色合いから発色の強い鮮やかなピンクまで、さまざまな色合いがあります。通常は放射線照射で加工され、色付けされていますが、人体への影響はありません。
また、希少な天然のピンクトルマリンは茶色がかった色合いをしており、色味はパープルに近いのが特徴。加工されたピンクトルマリンよりも高値が付きやすい傾向にあります。
主にブラジルやアメリカ、タンザニアで産出されるグリーントルマリン。若草のように黄みがかった「ライムトルマリン」、青みがかった「ミントトルマリン」や「ピーコックグリーン」など、さまざまな色合いがあります。
なかでも鮮やかな緑色をしたグリーントルマリンが1番価値が高いとされています。トリマリンのなかでは比較的手を出しやすい相場の宝石として人気があり、供給より需要が上回っていますので、今後さらに価値が高まる可能性もあります。
クロムトルマリンはタンザニアやランダナイで産出されます。美しい緑色は、その名の通りクロム成分の影響。同じ緑色をしたグリーントルマリンと間違われやすい宝石ですが、クロムトルマリンのほうが鮮やかで濃い緑色をしており、グリーントルマリンよりも彩度が高いものが多いようです。
またクロムトルマリンのなかには光源の違いによって緑から別の色へ変わるものもあり、「カラーチェンジトルマリン」と呼ばれています。
青みがかったトルマリンのことで、透明度の高い空のような青色から、ミントグリーンのような青色までさまざまな色調があります。
とくに価値が高いのは藍色に似た濃い青の「インディゴ」カラーのトルマリン。産出量が少なく希少性が高いことから、ハイクオリティのインディゴトルマリンは通常のトルマリンよりも高値で取引されます。
トルマリンの代表的な産地として知られるのはブラジルです。とくにパライバ州で産出される「パライバトルマリン」は品質が優れており、高値で取引される傾向にあります。
そのほかの産地としてはスリランカやアフリカのモザンビーク、アメリカ、ロシア、ミャンマーなど。スリランカは歴史的なトルマリンの産地として有名で、中国では古くからスリランカ産のレッドトルマリンが愛されてきました。
シャトヤンシー効果は、石に光をあてた際に、中心に帯状の筋が見られる現象のこと。猫の目のように見えることから、キャッツアイ効果とも呼ばれています。カボションカットが施されたトルマリンのなかには、このシャトヤンシー効果が見られるものがあり、「トルマリン・キャッツアイ」と称されています。
トルマリン・キャッツアイ自体はそれほど珍しいものではありませんが、産出量が多い割に、高品質な石はほとんど採掘されません。内包物が多く、シャトヤンシー効果が強く出ているものほど透明度が低くなる特徴があります。
ただ、まれにシャトヤンシー効果が強く出ていて透明度も高いトルマリン・キャッツアイが産出されることがあり、市場価格はぐっと高くなります。
多くの種類があるトルマリンの中でも希少価値が高いことで知られるのが「パライバトルマリン」です。めったに産出されない宝石で、ほかのトルマリンとは比較にならないほどの高値が付きます。
パライバトルマリンの特徴は鮮やかなネオンブルーの色彩。宝石にマンガンイオンと1.3%以上の銅が含まれていると、ネオンブルーが現われます。
銅は地球上に豊富にある鉱物ですが、基本的には0.01%の希薄な濃度でしか存在しません。パライバトルマリンは高濃度の銅を含むため、非常に珍しく希少価値が高いのです。
ダイヤモンドと同様に4C(カラット・カラー・クラリティ・カット)がポイントとなります。また4Cにくわえて、カラーグレード(色の濃淡、色調)やビューティースケール(美しさ)も重視されます。
カラーグレードはグリーンやブルー、ピンクといった色調が高評価され、色の美しさや適度な濃淡が査定ポイントに。基本的に色鮮やかで明度が高いトルマリンのほうが高く評価される傾向にあります。
またトルマリンの主な産地はブラジルですが、とくにブラジル・パライバ州で産出された「パライバトルマリン」は高値で取引されます。
トルマリンには多くの種類がありますが、パライバトルマリン以外には基本的に値段が付きません。市場で需要があるのはパライバトルマリンだけなのです。パライバトルマリンの特徴は海のように美しいネオンブルー。鮮やかな青色のトルマリンなら、高価買取してもらえるかもしれません。
パライバトルマリンは、大きいものほど高値が付きます。もともと希少価値の高いパライバトルマリンですが、大粒のものとなるとめったに産出されません。大きなパライバトルマリンなら、間違いなく高値が付くでしょう。
また、色やツヤ・テリの美しいパライバトルマリンも高く評価されます。加熱処理を施すことで、色がより明るくなりますが、非加工の状態でキレイに色が出ているものの方が高価です。
トルマリンは宝石の中でも特に鑑定が難しいことで知られています。売却を考えている方は、トルマリンについての専門知識が豊富な買取業者を選んで鑑定を依頼しましょう。青く美しいトルマリンなら、驚くほどの高値で買い取ってもらえるかもしれません。
赤い色をしたトルマリンを買取専門店で査定してもらいました。希少な色だったらしく、最初に提示された査定額もまあまあなもの。でも、せっかくだからと思って「もう少し高くなりませんか?」とお伺いしたところ、柔軟に応じていただけました。最終的には大満足の買取額となり、とても嬉しかったです!
大切にしてきたトルマリンのブローチで、デザイン的にもお気に入りだったんですが、年齢を重ねるごとに身に着ける機会が減ってしまい、このまま放置しても価値が下がるだけだと思い立って買取に出しました。宝石の買取専門店に依頼したところ、石自体はもちろん地金部分やデザイン性まで考慮して買取価格にプラスアルファしてくれたんです!他店よりも高く買い取っていただき、信頼できる専門店に依頼することの大切さを実感しました。
ずいぶんと昔に購入したトルマリンの指輪を買い取っていただきました。実は今回買取を利用するまで、買取店のイメージはあまり良くなかったんです。でも、鑑定士さんはとても親切な方で、査定結果もこまかく説明してくれました。どうせ安く買い叩かれるんだろうと思っていましたが、結果は予想を大きく上回ってびっくり。悪いイメージは一気になくなりました!
宝石買取価格の真実
日経新聞にあった「価格差23倍も。宝石の買取価格はこんなに違う」を見て、本当にそんなに差が出るものなのか独自調査をすることに。向かったのは銀座・新橋にある7件の買取店。真実はいかに…
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