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ダイヤモンドの鑑定機器

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このページでは、ダイヤモンドや宝石を鑑定する際に使用される鑑定機器について紹介しています。

この機器なーに?ダイヤモンドの査定に登場する謎の機器!

ダイヤモンドの鑑定には、ルーペやペンライトなど普段からよく見かける道具から名称の分からない機械までさまざまな鑑定機器を使用しています。一体ダイヤモンドの何を見ているのだろう?と気になったことがある方も多いのではないでしょうか。そんな方に向け、ダイヤモンドや宝石の鑑定に用いられる鑑定機器をまとめました。また、個人が自宅で宝石をより楽しむことができる道具も紹介しています。

査定時に登場する、こんなダイヤモンド鑑定機器

ダイヤモンドの美しさを評価する上で必要な「カラット」を測定するの際に使用するのが「カラット重量計」です。カラットとは、宝石の重さを表す単位。通常1カラットは0.2gとなっています。カラット重量計は小数点第3位くらいまで量ることができる超高精細なはかり。ダイヤモンドのルースや宝石のかけらなどの質量も正確に計測することが可能な鑑定機器です。一つずつではなく一度に複数のダイヤモンドを測定し合計・平均・最大値・最小値・標準偏差などを算出できるカラット重量計も存在します。

ダイヤモンドが美しく輝いて見えるのは、中に入ってきた光が屈折することによって反射しているからです。ダイヤモンドは他の宝石よりも高い屈折率を持つ宝石。「宝石屈折計」で宝石の屈折率を計測することによって、その宝石がもつ輝きがどのくらいなのかを判断することができます。ダイヤモンドにおいて輝きはとても重要。同じカラットのダイヤモンドであっても輝きに差があれば、価格は大きく変動するのです。宝石屈折計には、200以上の宝石屈折率の数値データを網羅しているため、輝きの基準を判定しやすくなっています。

宝石屈折計にてダイヤモンドの光の屈折を見る際に使用されるのが「宝石用ペンライト」です。LEDライトや暖色系のライトなど宝石の光源にぴったりな色を選ぶことが可能。個人の方が宝石の輝きを鑑賞する際などに用いる場合もあるようです。通常のペンライトだけでなく、紫外線と同じ波長を出す「紫外線ペンライト」もあります。ダイヤモンドは紫外線を当てると蛍光に光る場合があり、一部では「蛍光に光るダイヤモンドは質が良くない」とも言われていますが、蛍光性のあるダイヤは青白く、通常のダイヤよりも美しいそうです。どのように評価されるかは鑑定者によって変わる可能性があります。

学生の頃理科の実験などで誰もが使用したことがある光学顕微鏡も、ダイヤモンドの鑑定に役立つ機器の1つです。光学顕微鏡は使用する用途によってさまざまな種類がありますが、ダイヤモンド鑑定で使用する場合は、最大40倍までの拡大率があれば問題ありません。強い光をあて超微細構造まで確認できる暗視野照明を用いて、ダイヤモンドの美しさを評価する「クラリティ」を確認することが可能です。その他サファイア・ルビー・エメラルドなどの傷や汚れ、曇りを確認することができ、全般的な宝石の品質判断に役立ちます。

宝石好きなら自分用の鑑定機器購入もおすすめ!

ダイヤモンドや宝石の鑑定と聞くと「難しくて素人には無理」といったイメージがあるかもしれません。しかし、鑑定機器は鑑定や査定だけではなく宝石の輝きや魅力を堪能するツールとしても最適なのです。ダイヤモンドや宝石の美しさをより堪能でき、購入が比較的簡単で初心者におすすめな道具を紹介しましょう。

宝石鑑定だけでなく時計やバッグなど、さまざまな品物を見る上で欠かせない基本道具であるルーペ。一口にルーペと言ってもその種類はさまざまありますが、ダイヤモンドや宝石の鑑賞・鑑定に最適なのは4~10倍のルーペです。3段階に調節可能で安価なものであれば、数百円から購入することも可能。プロが使用する高解像度で色ズレや歪みの少ないものでも1万円前後で購入できます。形や大きさ素材によって値段はピンキリなため、自分好みのルーペを見つけてみてはいかがでしょうか。

宝石好きなら1本は持っていたい宝石用のペンライト。明るい白色である白色光のライトがおすすめです。透明度や輝きの強いダイヤモンドの煌きを堪能できるだけでなく、ガーネットやサファイア、アレキサンドライトなど、光によって色が若干変化する宝石にも最適。宝石の美しさをより楽しむことができる道具と言えます。宝石用ペンライトは1,500~2,000円程度で購入することができるので、宝石好きであれば1本もっていても損はありませんよ。

ダイヤモンドの真贋を自分で確認する4つの方法

こちらでは、お手元のダイヤモンドの真贋を確かめるための簡単な方法を紹介します。どれもご家庭できる簡単な方法ですが、いくつかの注意点なども記載していますので、最後まで目を通してから行うことをおすすめします。

1.グラスの水に沈めてみる

グラスの水に入れてみると、底までスーっと落ちていくのが本物の証拠。水面に浮かんだり、途中で留まったりする石はダイヤモンドではありません。水の密度(比重)は1g/cm³ですが、ダイヤモンドの密度(比重)は約3.5 g/cm³もあると言われており、質量も水より大きいことで知られています。

2.火で熱してみる

真贋の疑いのある石を数十秒ライターの火などで炙って熱し、その後、冷水に入れてみます。熱によって拡張した石が急激に冷やされ収縮することによって、ガラスなどの鉱石なら一瞬で内側からひびが入るでしょう。ダイヤモンドの硬さはよく知られていて、天然の物質の中でも最高クラスの硬度。ちょっとやそっとのことでは、傷がついたりひびが入ったりすることはありません。

特に、緩やかな加圧力に対しての高い強度がありますので、このテストのように、急激な拡張と収縮にも耐えられるのです。ダイヤモンドの硬度を利用して真贋を確かめるもう一つの方法はスクラッチテストです。不要なガラスにすり合わせてみると、本物であればガラスにだけ傷がつきダイヤモンドは無傷となります。

3.屈折率を確かめる

新聞など細かく印字された用紙の上にダイヤモンドを置いてみましょう。本物のダイヤモンドであれば屈折率が高いため文字が見えることはありません。印字された文字が透き通って見えるようであれば偽物の可能性が高いです。ダイヤモンドの屈折率は2.42とほかの鉱石よりも高く、内部での全反射が起こりやすくなっています。さらに、通常はその屈折率を利用して輝きが増すようなカットが施されているため、印字された文字を透き通らせて見ることはできないのが普通なのです。

4.息を吹きかける、冷凍庫で冷やす

鏡や窓などを曇らせるときのように、はあーっと息を吐きかけてみてください。本物ならば曇りません。鏡や窓のように曇ったり湿気を帯びたりするようであれば偽物の可能性大です。熱伝導性(高温から低温へ熱が伝わる現象)が非常に高いことで知られているダイヤモンド。触れたときにやや冷たく感じるのもそのせいです。ほかにも、冷凍庫で数分冷やし、取り出してみる方法もあります。ガラスや陶器を同じように冷やして取り出せば、湿気を帯びて曇ることは容易に想像できますね。本物のダイヤモンドであれば外気の熱が一瞬で内部に伝わるため、たとえ曇ったとしても一瞬です。

テストの際に気を付けること

ダイヤモンドの真贋を確かめる方法をいくつか紹介しましたが、いくらダイヤモンドの硬度が高いといっても傷がつかない可能性はゼロではありません。耐衝撃性にも優れていると思われがちですが、緩やかな加圧には強いものの、実は瞬間的に与えられる力にはさほど強くなく、金づちなどで叩くと粉々になってしまうこともあるのです。

また、モアッサナイトのように輝きや硬さがダイヤモンドと似ている鉱石、キュービックジルコニアのように多くの鑑定方法をパスしてしまう人工石など、本物との見分けが難しい石も中にはあります。安全で正確な判断を望むのであれば、信頼のおける専門家に鑑定してもらうのが一番です。

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