ルビーの買取相場や品質評価の基準、高く買い取ってもらうためのポイントをまとめています。
ルビーは色石(カラーストーン)の中でも最高級の宝石。ルビーはサイズが大きくなるほどカラットあたりの価格が高くなる傾向がありますが、同じ大きさでもわずかな差で大きく価値が変わる宝石です。
たとえば、ルビーの色は暗すぎても明るすぎてもいけません。暗すぎると、石の輝きに影響を与えてしまい、逆に明るすぎるとピンクサファイアとみなされて価値が下がってしまうこともあるのです。
こちらでは、ルビーの評価基準や鑑別のポイント、より高く買い取ってもらうためのコツをあますところなく紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
ルビーの買取相場の目安を紹介します。
こちらの比較表は査定日を統一していないうえ、ルビーの価格は市場の傾向に合わせて変動するものです。あくまで参考としてご覧ください。
1カラット比較
A社 | B社 | C社 | D社 | |
---|---|---|---|---|
Sランク | 50,000円 | 50,000円 | 記載なし | 50,000円 |
Aランク | 30,000円 | 20,000円 | 430,000円 | 記載なし |
Bランク | 20,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 記載なし |
Cランク | 5,000円 | 4,000円 | 記載なし | 3,000円 |
2カラット比較
A社 | B社 | C社 | D社 | |
---|---|---|---|---|
Sランク | 300,000円 | 300,000円 | 記載なし | 200,000円 |
Aランク | 200,000円 | 200,000円 | 250,000円 | 記載なし |
Bランク | 70,000円 | 100,000円 | 記載なし | 記載なし |
Cランク | 30,000円 | 30,000円 | 記載なし | 8,000円 |
3カラット比較
A社 | B社 | C社 | D社 | |
---|---|---|---|---|
Sランク | 600,000円 | 600,000円 | 記載なし | 600,000円 |
Aランク | 300,000円 | 375,000円 | 記載なし | 記載なし |
Bランク | 100,000円 | 225,000円 | 記載なし | 記載なし |
Cランク | 50,000円 | 45,000円 | 記載なし | 30,000円 |
5カラット比較
A社 | B社 | C社 | D社 | |
---|---|---|---|---|
Sランク | 1,200,000円 | 1,250,000円 | 記載なし | 記載なし |
Aランク | 700,000円 | 750,000円 | 記載なし | 記載なし |
Bランク | 200,000円 | 500,000円 | 650,000円 | 記載なし |
Cランク | 80,000円 | 125,000円 | 記載なし | 記載なし |
10カラット比較
A社 | B社 | C社 | D社 | |
---|---|---|---|---|
Sランク | 4,000,000円 | 5,000,000円 | 記載なし | 記載なし |
Aランク | 1,500,000円 | 2,500,000円 | 記載なし | 記載なし |
Bランク | 500,000円 | 1,500,000円 | 記載なし | 記載なし |
Cランク | 200,000円 | 500,000円 | 記載なし | 記載なし |
ルビーの鑑別書がある場合は一緒に持ち込みましょう。鑑別書には宝石の種類や施されている加工などが記載されており、宝石の真贋を証明することが可能です。色石の品質評価はプロでも難しいため、査定に出すと必ず「鑑別書はありますか?」と聞かれます。
鑑別書がない場合、業者側が宝石を販売するため新しく鑑別書を取ることがあり、その分の経費を差し引いて見積もりを出す場合があります。すべての鑑別書を一緒に持ち込むと、見積額がほんの少しアップすることも考えられます。すべての業者がそうしているわけではありませんが、鑑別書をつけると査定額が上がる可能性がより高まります。
プロでも難しいからこそ「宝石の価値を正確に判断できる鑑定士」のいる買取ショップを選ぶことも大事なポイントの一つです。
業者によっては、買取価格10%アップキャンペーンなどを行っているところもあります。そういうタイミングを見計らって売却するのもひとつの手です。
ルビーを高額で売りたいなら業者選びも重要です。こちらでは実際に査定調査を行って、ルビーの高価買取が期待できる業者を徹底リサーチ!おすすめ4選をまとめました。
1カラットのルビーの指輪:40,000円
※宝石鑑定書なし
「思い入れのあるアクセサリーを査定してもらいました。丁寧に鑑定してもらえたんですが、提示された査定額にどうしても納得できず…。そこで『もう少し高くならないか』とお願いしてみたら、査定額が1万円アップしました!一度聞いてみると変わるものですね」
「こちらで宝石を買い取ってもらいました。査定はスムーズで、対応も丁寧。なにより査定額が予想より良かったので、その場で即決でした。お金の受け取りっていろんな手続きが必要だと思っていましたが、身分証のコピーを取ってもらうだけでした。簡単だしスピーディーだしでとても良かったです」
宝石広場は、時計とジュエリーの専門店です。独自の買取キャンペーンを展開しており、宝石広場で買った1年以内の中古商品なら、購入した金額の70%以上の査定額を保証するという「Uターン買取」を実施しています。また口コミでは交渉次第で査定額がアップするという声も。相場以上での買取を期待できるかもしれません。
1カラットのルビーの指輪:27,000円
※宝石鑑定書なし
「もう使わないアクセサリーがたくさんあったので、買取本舗七福神で買い取っていただきました。点数が多かったので、預かり証をもらって数時間後に再び戻ることに。大した金額にはならないだろうと思っていましたが、予想を大きく上回る査定が出てビックリしました。こちらに依頼して良かったです!」
「宅配サービスを使って貴金属を買い取ってもらいました。なんとなく質屋さんは入りにくいなと思っていたので、こういったシステムが利用できて助かりました。査定内容についても1点ずつ説明があって、非常に丁寧でした」
買取本舗七福神はダイヤモンドやサファイヤ・エメラルドなどの色石、貴金属の買取を行っている業者です。色石やプラチナ・ゴールドなどを買い取る場合、地金の価値も含めてしっかり査定してくれます。また鑑定士が現物をしっかり査定してくれるため、鑑定書がなくても買取価格には影響が出ません。「鑑定書がないからどうしよう…」と思っている方でも、安心して買い取ってもらえますよ。
1カラットのルビーの指輪:18,000円
※宝石鑑定書なし
「鑑定書をなくしてしまって、買取額がうんと下がってしまうのでは…と少し不安でした。でもドリームに持ち込んでみたら鑑定士さんがしっかり査定してくださって、納得のいく査定額を提示してもらえました!ちゃんと宝石の価値を見極めてくれる業者だと思います」
「宝石が大好きで、ブランドの新作が出るたびついつい購入しちゃう私。その購入費用にあてるため、もう使ってない宝石は売ってしまおうと思いドリームさんに査定をお願いしました。鑑定士さんが目の前で鑑定してくれるので安心ですね。またその場でお金を支払ってもらえるのも良かったです!」
宝石やプラチナ、金、ブランドバッグやブランド時計など幅広く買取してくれるドリーム。とくに宝石買取に力をいれているので、まずは査定を出してみたい業者の1つです。査定は無料で行なってくれるので気軽に依頼できます。またネーム入りの指輪や年代が古いアクセサリー、鑑定書がない宝石でも問題なく買い取ってくれるのがドリームの魅力。鑑定士がしっかり鑑定してくれるので、鑑定書がないからとって査定額が下がることはありません。
1カラットのルビーの指輪:18,000円
※宝石鑑定書なし
「なんぼやのホームページから宅配買取を依頼しました。宅配キットが送られてくるので、あとは買い取ってもらいたいものを発送するだけ。2、3日くらいで査定の結果が出ました。納得の金額だったのでそのまま買い取りをお願いすると、翌日には入金が!スムーズなやりとりで楽ちんでした」
「ティファニーのピアスを買い取っていただきました。古いものでサビもあったので『捨てるよりはマシ』ぐらいの気持ちでお願いしたのに、予想外な高値にびっくり。入金も早くて助かりました!スタッフさんの対応も丁寧で、大満足しています」
都内に5店舗の拠点をもち、関西エリアにも進出している大手チェーン店です。大手ならではの強みを活かし、充実したサービスを用意。店舗買取や宅配買取はもちろん、出張買取にも対応しています。またオンライン査定も行っており、どれぐらいの値段で売れるのか、気軽に確認できるのも魅力です。
ルビーは古代より、肉体や財産を守ってくれるお守りとして重要視されてきました。
ルビーと呼ばれはじめたのは中世頃。赤色という意味を持つラテン語「ルベウス」が名前の由来です。ルビーは血液を浄化し病気を治す力があると信じられており、インドではルビーを粉にして秘薬として用いられてきました。
ルビーについて「赤い宝石、7月の誕生石といったイメージはあるけれど、それ以上のことは知らない…」という方も多いのではないでしょうか。
ルビーは、仕事や学業に勝つ「勝利の石」と呼ばれるパワーストーンです。危険から持ち主を守り、不撓不屈の精神を育てながら、勝利に導いてくれるとされる石です。勝利という言葉の捉え方次第で「恋愛においても効果を発揮する」と言われています。
ルビーはサファイアと密接な関係がある宝石です。それは、ルビーもサファイアも「コランダム」という同じ鉱物から算出されるため。生成の際にクロムが混入すると赤色のルビーとなり、鉄やチタンが混入すると青色のサファイアになります。
また不純物が少ないと赤色になりやすいという傾向があります。その程度は不純物が1%以下とされるため、ルビーは希少な宝石とされています。
色はルビーの価値を決めるうえで最も重要な要素です。高品質のルビーは鮮やかな赤色をしており、オレンジがかっていたり紫が強すぎたりするとルビーの品質は下がります。
ルビーの色は、3種類に分けることが可能です。
主にミャンマーで採れる希少価値の高いルビーです。透明度が高く濃い赤色をしているのが特徴。ルビーの中でもピジョンブラッドは最高級品とされています。
日本の鑑別書では、ミャンマー産と確定した上で一定の色でなければ「ピジョンブラッド」と記載することができません。海外の鑑別書でピジョンブラッドカラーと記載された場合でも、産地はミャンマー産以外のルビーだという場合もあるので、鑑別書に書かれている産地を確認する必要があります。
鉄分が多く含有されているため黒みがかった重厚感のある赤色をしています。ビーフブラッドも非常に希少価値が高いため、市場では高値で取引されます。
ルビーの中ではもっとも明るくピンクに近い赤色をしています。透明感のある可愛らしい赤色は、アクセサリーとしてルビーを身につける人々から人気です。しかし、チェリーピンクはルビーではなくピンクサファイアと見なされることも多く、ルビーとしての価値は低いと言われています。
一般的にルビーは内包物が少なく、透明度が高い方が美しいとされています。しかし、光を当てたときに星形(スター)があらわれるスタールビーは不透明であっても価値が上がります。
スタールビーになるには程よい内包物が必要です。ルチルが多すぎると透明感が失われ、ルチルが少なすぎるとスターは表れません。
ルビーのカットの種類は、洋ナシ型のペアシェイプカットや、ハート型のハートシェイプカットが多いようです。表面にアスタリスク型の光の線が出るスタールビーはドーム状のカボションカットにするのが一般的です。
ルビーのクオリティは3つに分けることができます。
最も良いとされるのは「ジェムクオリティ」と呼ばれるルビー。無処理でも、赤色と透明度が美しい天然ルビーのことを言います。価格の目安は1カラット200万円と非常に高価なものです。
2つ目は「ジュエリークオリティ」と言われるルビーで、基準はジュエリーとして使えるレベルとされています。目安価格は大きく下がり、1カラット80万円となっています。
最後は「アクセサリークオリティ」と呼ばれるルビー。美しさは十分でないものの、アクセサリーとして使用できるレベルのものを指します。ジェムクオリティやジュエリークオリティと比べると価格は大きく下がり、目安は1カラット20万円となっています。
ルビーの中で最も価値が高いとされるジェムクオリティのルビーは、産出量全体の3%程度しかないと言われています。その希少性から、市場では非常に高値で取引されることで知られています。
ルビーはその美しい色味を演出するために、加熱処理または非加熱処理が施されています。
市場に出回るルビーのほとんどは、この加熱ルビーと呼ばれるものです。加熱処理を行う理由は大きく分けて2つあります。
1つ目は、加熱処理をすることでルビー特有の赤の発色を鮮明にできるという点。熱を加えることによって、その鮮やかさに磨きがかかり、加熱前とは全く異なる美しさと変わります。また色の濃さも変えられるため、ルビーの色ムラをなくすことも可能です。
しかし、この加熱処理には卓越したテクニックが必要です。適度な湿度や大気生成、圧力といった条件が揃わなければ成功しません。成功すれば鮮やかな赤が永続的に保たれるため、丁寧に加熱処理を行う必要があります。
加熱ルビーに比べて透明度が高く、すっきりとした色合いが特徴の非加熱ルビー。加熱ルビーと比べて非常に高価なことから、市場にはあまり出回っていません。
ここで注意が必要なことは「非加熱ルビー=天然ルビー」ではない点です。また加熱以外の処理が施されている場合や、分からない程度にしか加熱処理がされていない場合、非加熱と表示されているケースもあります。
もし非加熱ルビーを運よく見つけたとしても安易には飛びつかず、専門家に鑑定などを頼んでみてくださいね。
ルビーの処理方法は加熱・非加熱以外にもあります。
たとえば他の元素を入れて加熱し元素を含有させる「拡散加熱処理」という方法や、表面のキズや隙間を埋めて耐久性をあげる「含侵処理」など、美しさの更なる向上や耐久性のアップのために、さまざまな手法が活用されます。
ルビーの代表的な産地であるミャンマーには有名な産出場が2つあります。また、タイやスリランカなどでも産出されています。
ルビーのなかでも1番価値が高いとされるのがこのモゴック産のルビーです。赤色の適度な濃さと適度な透明度の高さが評価されており、非常に美しい発色が特徴です。
古くからルビーの赤色は「ピジョンブラッド」と呼ばれる色合いが最高だとされてきました。このピジョンブラッドのルビーが採れるのはモゴックだけです。
ミャンマーのモンスー地方で産出されるルビーは比較的小ぶりなものが多く、小さなジュエリーなどによく使用されています。細かなキズがあるルビーが多く、価値としてはそれほど高いとは言えません。
タイのバンコクは、もともとたくさんのルビーやサファイアが集まるとして有名なエリアです。タイで採れるルビーは黒みが強いといった特徴があり、透明度が高いものはその価値も高く、黒みが濁っていると価値が下がっていきます。
ルビー産地のなかでは、最も新しい産地です。2008年よりタイのマーケットに持ち込まれています。
ややオレンジかかっている赤色が特徴で、近年ではその価値が徐々に認められつつあります。
サファイアの産地として有名なスリランカでは、色の濃いルビーが産出されやすい傾向があります。透明度の高い美しいルビーが多い点が特徴で、まれにモゴック産のルビーにも引けを取らないような非常に質が高いルビーが採れることもあります。
ルビーの品質判定では、色と蛍光反応が重視されます。蛍光反応とは、紫外線を受けると光を発する反応のこと。ルビーには自ら赤い光を放つ性質があるのです。最高級のルビーといわれるピジョンブラッドも強い蛍光反応を示します。
また、産地の違いでルビーの価値が変動することも。肉眼ではほとんど見分けられないような差であっても、産地の違いで価値が変わることも珍しくありません。たとえばピジョンブラッドの産地であるミャンマー産は、鉱山が国有化されているうえに紛争が起きやすい地域であることもあってルビーの希少価値が高く、そのぶん価値が跳ね上がっています。
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