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3カラットのエメラルドの買取相場は、数千円~50万円ほどと言われています。買取相場に幅がある理由としては、エメラルドの価値はカラットをはじめ、カラーやクラリティ、カット、産地など、さまざまな要因を考慮して判断されるため。また、エメラルドのような色石はダイヤモンドと違って品質評価基準(4C評価)がなく、査定する人の経験や趣向などの主観的な要素が加わることも、買取相場に幅がある理由となります。
価値が高いと判断されるエメラルドの条件は、「コロンビアで産出された」「鮮やかで濃い青緑色をしている」「縦・横・深さの割合が5:3:2とバランスに優れている」「内包物が少ない」など。これらの条件が揃っているエメラルドであれば、50万~100万円の買取額がつく可能性があります。
また、脇石にダイヤモンドがあしらわれているジュエリーなら、ダイヤモンドの価値も買取額に反映されるため、さらに高値がつくケースもあるようです。
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3カラット超えのエメラルドジュエリーの買取事例を集めました。
引用元:さすがや公式サイト
(https://sasugaya.jp/item/dia-jewerly/emerald/102120/)
●買取価格:43,000円
●ジャンル:リング
●エメラルドのカラット数:3.00ct
●品位:Pt900
スクエアカットが施された3カラットのエメラルドの存在感に目を奪われるリング。エメラルドのまわりをラウンドブリリアンカットとバケットカットのメレダイヤで装飾することで、エメラルドの持つエレガントな魅力がより際立っています。エレガントの表面に少し削れた部分が見られたことで査定に多少響いたものの、3カラットというサイズが評価され、43,000円での買取となりました。
引用元:福岡宝石市場公式サイト
(https://www.feelsogood.jp/2018/07/302ct-018ct-900.html)
●買取価格:120,000円
●ジャンル:リング
●エメラルドのカラット数:3.02ct
●品位:Pt900
メインのエメラルドには濃い目のグリーンの石がセレクトされており、内包物を確認できるものの、透明度は良好。サイドには無色系・VS~SIクラスのダイヤモンドがセットされています。評価額はそれぞれエメラルドが92,000円、ダイヤモンドは3,000円で、そこにプラチナの買取相場25,000円がプラスされて、120,000円での買取となりました。
引用元:福岡宝石市場公式サイト
(https://www.feelsogood.jp/2015/10/310ct-082ct.html)
●買取価格:200,000円
●ジャンル:リング
●エメラルドのカラット数:3.10ct
●品位:Pt900
明るく鮮やかな緑色のエメラルドをメインにあしらったリング。内包物も少なめで、透明感のあるテリの良いものがセットされています。サイドのダイヤモンドもVS~SIクラス・GOODカットクラスがセレクトされ、輝きの美しさが魅力。評価額はエメラルドに156,000円、ダイヤモンドに15,000円つき、プラチナの買取相場29,000円がプラスされて、合計200,000円で買取が成立しています。
引用元:さすがや公式サイト
(https://sasugaya.jp/item/dia-jewerly/emerald/60103/)
●買取価格:140,000円
●ジャンル:リング
●エメラルドのカラット数:3.20ct
●品位:Pt950
母親から譲られたものの、着用する機会がなかったことから持ち込まれたエメラルドリングの買取事例。メインのエメラルドとリングに敷き詰められたメレダイヤにより、特別な日のジュエリーにふさわしいラグジュアリーなデザインに仕上がっています。査定の結果、140,000円での買取となりました。
カラットとは、石の重さ・質量を表す単位のことです。カラット数=石の大きさというイメージが浸透している理由は、カラット数が増すと石のサイズも比例して大きくなるためでしょう。実際には、同じカラット数でもカットの方法や質の違いによって、サイズが異なる場合もあります。
1カラットあたりの重さは世界基準で統一されており、1カラット=0.2gです。つまり、3カラットのエメラルドの重さは、0.6gになります。センターストーンとして人気があるのは1~5カラットのエメラルドで、高級ジュエリーともなると20カラット以上の重さのエメラルドが使われることもあるようです。
ちなみに、これまでに採掘された世界最大のエメラルドは2001年にブラジルで発掘された380kgもの巨大な原石で、4億ドルの価値があるとされています。
見た目の印象はカットの種類や色の濃淡にも左右されますが、3カラットのエメラルドであれば、エメラルド特有の美しいカラーを存分に堪能できるでしょう。大粒で存在感があるため、普段使いにはあまり向きません。特別な日のジュエリーとしてであれば、大粒のエメラルドならではのゴージャスなきらめきが手元や胸元を華やかに演出してくれます。
エメラルドの評価基準のなかでも重要な要素となるのがカラーで、最も価値が高いとされるのは程よい深みがあり、発色のいい青緑色から純粋な緑色です。色が濃ければいいというものではなく、青色や黄色が強いものだと、濃度の程度に応じて評価が下がってしまいます。「濃すぎず薄すぎない程よい深み」というのがエメラルドのカラーを評価するうえで重要なポイントです。
クラリティは透明度を評価する指標のことで、エメラルドをはじめとした宝石は内包物が少なく、透明感のあるものほど価値が高いとされています。ただし、エメラルドはもともと内包物が多い宝石のため、内包物の有無で価値が大きく左右されることは基本的にありません。内包物の位置によって見た目が悪くなる場合は、評価が下がることもあります。
カットの形状も評価を左右する要素の1つで、最も評価が高いとされているのがエメラルドカットです。エメラルドは内部にほとんど色がないため、エメラルド表層の色を最大限に引き出そうとして生まれたのがエメラルドカットになります。エメラルドカットの次に買取価格が高くなるのが、マーキスカットとオーバルカットです。
一方で、丸い形状のカボションカットは、内包物が多く品質の悪いエメラルドに施されることが多いため、価値が低いとされています。
エメラルドは、コロンビアやザンビア、ロシア、インドなどで産出されています。産地ごとに色調や透明度、明度、彩度などが異なり、価値が最も高いのがコロンビア産のエメラルドです。どの産地のエメラルドなのかは鑑別書で確認できますが、日本国内で発行された鑑別書には産地が明記されていません。ただし、鑑別書に三相包有物と記載があれば、コロンビア産のエメラルドになります。
エメラルドは内包物を多く有している宝石のため、内包物やひび割れを目立ちにくくするために、オイルや合成樹脂などを使った含浸処理が行われていることがほとんどです。一方で含浸処理の必要がないほど美しいエメラルドもまれに存在し、その希少性の高さから高額買取を期待できます。手持ちのエメラルドに含浸処理が行われているかどうかは、鑑別書で確認可能です。