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1カラットのエメラルドの買取相場は数百円~10万円程度です。同じ1カラットでも買取相場に幅がある理由としては、エメラルドの価値はカラットだけでなく、カラーやクラリティ、カット、産地などを含めた総合評価で判断されるため。特にカラーはエメラルドの評価に影響する最も重要な要素で、鮮やかで濃い青緑色だと価値がより高いとされています。
そのほかの評価ポイントとしては、「内包物が少ない」「縦・横・深さのバランスが5:3:2と優れている」「コロンビアで産出された」などがあり。これらの条件が揃ったエメラルドであれば、15~20万円の買取額がつく可能性もあります。また、脇石にダイヤモンドをあしらったエメラルドなら、ダイヤモンドの価値もプラスされるので、さらに高値がつくケースもあるようです。
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1カラット超えのエメラルドジュエリーの買取事例を集めました。
●買取価格:24,000円
●ジャンル:リング
●エメラルドのカラット数:1.2ct
●品位:Pt900
Pt900の地金に1.2ctのエメラルドと0.15ctのダイヤモンドをあしらった指輪。プラチナと合わせることでエメラルドの落ち着いたグリーンがより引き立ち、華やかすぎない凛とした印象を与えています。査定の結果、24,000円での買取となりました。
●買取価格:30,000円
●ジャンル:リング
●エメラルドのカラット数:0.94ct
●品位:Pt900
濃いめのグリーンカラーのエメラルドには内包物が見られるものの透明感があり、評価額は6,000円。そこにダイヤモンドの評価額3,000円とプラチナの買取相場20,000円、デザイン評価額1,000円がプラスされ、合計30,000円の買取価格が提示されています。
●買取価格:38,000円
●ジャンル:リング
●エメラルドのカラット数:1.15ct
●品位:記載なし
買取業者から持ち込まれた天然エメラルドリングの買取事例。1.15ctの天然エメラルドは存在感があり、さらに脇石にダイヤモンドをあしらった贅沢なデザインをしていることから、38,000円での買取を実現しています。
●買取価格:40,000円
●ジャンル:リング
●エメラルドのカラット数:1.15ct
●品位:Pt900
エメラルドとダイヤモンドをあしらった華やかなデザインの指輪。1.15ctのエメラルドは濃いグリーンカラーをしているものの、内包物が目立つことから評価額は14,000円。脇石の計0.64ctのダイヤモンドに5,000円、プラチナに21,000円の価格がつき、合計40,000円での買取となりました。
●買取価格:60,000円
●ジャンル:リング
●エメラルドのカラット数:1.07ct
●品位:Pt900
1.07ctの大粒エメラルドのまわりをメレダイヤで囲んだゴージャスなデザインの指輪。プラチナのリングに使用感はあったものの状態自体は良く、メインのエメラルドにもくすみや傷が少なかったことから、60,000円の買取価格が提示されています。
カラットというと石の大きさを表す単位だと思われがちですが、実際は宝石の重さ・質量を表す単位のこと。重さが増すほど石も大きくなることから、カラット数=石の大きさというイメージが浸透しているというわけです。
実際には同じカラット数のエメラルドでも、カットの方法や質の違いによってサイズが異なる場合もあります。大きな宝石ほど希少性が高まるため、同じ品質であればカラット数の大きい宝石のほうが高額買取を期待できます。
1カラットの重さは世界基準で統一されており、1カラット=0.2gとなっています。エメラルドの最小のサイズ域は0.02~0.50カラットで、センターストーンとして人気があるのは1~5カラットです。高級ジュエリーだと、20カラット以上の重さのエメラルドが使われることもあります。ちなみに、これまで採掘されたエメラルドで世界最大とされているのが、2001年にブラジルで発見された380kgの原石です。
カットの種類やカラーの濃淡にもよりますが、1カラットもの大きさがあればエメラルドならではの美しい緑色を十分に楽しむことができます。1カラットのエメラルドならしっかりと存在感もあるので、特別な日のジュエリーとしても使うことができるでしょう。2カラット以上のエメラルドと比べてゴージャスすぎないので、シンプルなデザインのものなら普段使いも楽しめます。
カラーは、エメラルドの評価基準のなかでも特に重要視される要素です。最も価値が高いとされるカラーは、程よい深みがあって、発色のいい青緑色~純粋な緑色。程よい深みというのが大切で、濃すぎたり薄すぎたりするカラーは評価を下げる一因です。また、青色や黄色が強いカラーも、程度に応じて評価が下がってしまいます。
エメラルドをはじめとした宝石は、内包物が少なく、透明度の高いものほど価値があるとされています。ただし、エメラルドはもともと内包物の多い石ということもあり、内包物があるからといって価値に大きく影響する心配はありません。内包物の位置によって見た目が悪い場合は評価額が下がることもありますが、位置によって希少価値が高まり、評価額がアップするケースもあるようです。
宝石はカットの形状によっても価値が変わり、エメラルドで最も評価の高いカットはエメラルドカットです。エメラルドは内部にほとんど色がないのが特徴で、表層の色を最大限に引き出すために生まれたのがエメラルドカットになります。エメラルドカットのほかに評価が高いのは、マーキスカットとオーバルカットです。丸い形状のカボションカットのエメラルドは価値が低いとされています。
エメラルドの産地は、コロンビアをはじめ、ザンビアやロシア、インドなど。産地ごとに色調や透明度、彩度、明度などが異なり、最も評価が高いのがコロンビア産のエメラルドです。海外発行の鑑別書であれば、どこで採掘されたエメラルドなのかを確認できます。日本で発行された鑑別書には、産地の明記はありません。ただし、「三相包有物」と記載されていればコロンビア産のエメラルドになります。
エメラルドは内包物を有しているのが一般的で、まったく内包物を含まないエメラルドはほぼ存在しません。内包物が多いと見た目に影響するだけでなく、衝撃で割れてしまう可能性が高まるため、内包物や発色を改善するための含浸処理が行なわれています。
まれに存在する含浸処理の必要がないほど美しいエメラルドであれば、希少価値のあるエメラルドとして高額買取を期待できます。含浸処理の有無は鑑別書に記載されているため、高額買取を期待できるエメラルドかどうか確認してみましょう。